重要な第1層目

初めてのプリントをする前に、少し遠回りして第1層目をきちんとプリントする事の重要性について話すことは価値があります。多くの人が試行錯誤しながら発見したしたように、もし第1層目が出来得る最良の状態で無い場合、剥がれや反りなど完全な失敗をもたらします。 それらの現象が起こる可能性を最小限に留めるために気をつける幾つかの方法と推奨事項があります。

水平なベッド

水平なベッドであることは重要です。ノズルの先端とベッドの距離が少しでもずれると、(ノズルが近すぎて代わりにベッドを削ってしまうので)材料がベッドに横たわらないか、材料がベッドから高すぎる位置で横たわり適切に接着しないという結果をもたらしてしまいます。

より高い温度

エクストルーダーのホットエンドとベッドを加熱するのであれば、プリントされる材料の粘度を減少させるために第1層目は温度を高くします。経験則としては、5度高くすることを推奨します。

より遅い速度

第1層目の速度を下げることは、溶解して出てきた材料に作用する力を減少させ、過大に引き伸ばされたり正しく付着しない現象を少なくします。標準速度の30%か50%を推奨します。

正確に調整された押し出し速度

もし多すぎる量の材料が敷設されると、2層目のパスでそれを引きずってしまい、ベッドから持ち上げてしまいます(特に材料が冷却されている場合)。 第1層目の材料が少なすぎると、その後のプリントで最初の層がぐらつき、オブジェクトの分離や反りの発生を引き起こす可能性があります。これらの理由で、”キャリブレーション”の項で推奨したように、十分に調整された押し出し速度にすることが重要です。

第1層目の高さ

より厚い高さの層は、多くの流れ込みが起こり、その結果、押し出し物をより多くベッドに付着する熱を供給します。またベッドの水平度に対する許容度を高めるという利点もあります。ノズルの直径に合わせて第1層目の高さを上げることを推奨します。例えば0.35ミリのノズルに対して第1層目の高さは0.35ミリです。注:シンプルモードでは第1層目の高さはこの方法で自動的に設定されます。

太い押し出し幅

ベッドに接する材料が多いほど、オブジェクトはよりしっかりと付着します。これは第1層目の押し出し幅を割合か固定値で増加させることによって達成することが出来ます。押し出しの間隔は適宜調整されます。

おおよそ200%という値が一般に推奨されますが、その値は層の高さから計算されるので、層の高さを大きく設定出来る時だけ設定すべきであるということに注意してください。例えば、もし層の高さが0.1ミリで、押し出し幅を200%に設定すると、実際の押し出し幅はたったの0.2ミリとなってしまい、ノズルよりも小さくなってしまします。これは押し出し量が少なくプリントの失敗をもたらします。従って上記で推奨した高い第1層目の高さとこの手法を組み合わせることを強く推奨します。第1層目の高さを0.35ミリに設定し、押し出し幅を200%と設定すれば、0.65ミリ幅の十分な太さの押し出しになる結果となります。

ベッドの材料

ベッドに使用する材料はたくさんの選択肢があり、適切な表面のものを準備することで、第1層目の接着を大幅に改善できます。

PLAはより寛容で、PETテープやカプトンテープ、マスキングテープで適切に機能します。

ABSは通常PETテープやカプトンテープの上でプリントする事が出来ますが、少し難しいです。プリントする前にベッドにヘアースプレーを吹き付けると成功したという報告があります。他には(ABSをアセトンに溶かして作った)ABSスラリーを薄く塗ることでプリントの付着を持続させることが出来るという報告もあります。

冷却しない

上記の事に関連して、第1層目の温度を上げても、ファンや他の冷却機構を使うことは、意味がありません。最初の数層ではファンを止めておくことが一般的に推奨されています。


このページは下記のサイトを日本語に翻訳したものです。
This page is a translation the follow site in Japanese.