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スライスソフトSlic3rの日本語マニュアル

20 Feb 2015 Categories: その他 / Tags: slic3r

Slic3r日本語マニュアル今まで何となく設定して使っているスライスソフト「Slic3r」。でも今のままでは使いこなせるようにならないと思い、初心に戻ってSlic3rのマニュアルをきちんと読んで理解しようと思いました。そこでSlic3rのサイトにある「Slic3r Manual(http://manual.slic3r.org/)」を日本語に翻訳することにしました。

サイドバーに「Slic3r日本語マニュアル」のバナーを貼りました。

Slic3r Manual・Slic3r Manual

Slic3r-japanese-manuals・Slic3r日本語マニュアル

Slic3r Manualを日本語に翻訳しようと思ったきっかけ

3DモデルをGコードに変換するスライスソフトはいつもSlic3rを使っています。いままで何となく、この設定はこの位がいいかなと、ある意味適当に決めていました。いろいろな物をいくつも3Dプリントしていけば、最適な設定が分かるとは思います。でも根拠が乏しいというか、何でそうなるのかが分からないと、Slic3rをなかなか使いこなせないので、ここはSlic3rのマニュアルをきちんと読んで、なんでその設定なのかを理解しよう思い、日本語に翻訳することにしました。

翻訳は結構手間取ってしまいました

初めはSlic3r Manualのサイトを眺めて分からない単語あったら検索して、頭の中で日本語に翻訳するだけだったのだけど、それだとすぐに忘れてしまうんですよね。そして何よりも、結構適当な訳なんです。
そこで訳したのをメモし始めたのだけど、どうせここまでやるのならネットで公開しようと思い、きちんと翻訳を始めることにしました。毎日少しづつ訳し始めたんだけど、これが考えていたよりもずっと難しいんですよ。もちろん自分の英語力の無さが一番の原因だと分かってはいるのですが。日本語化を始めてから2ヶ月位経っていて、まだ途中なのですが、ちょっときりの良い所まで翻訳出来たので公開しました。(アップしたのは少し前だけど)

翻訳してなるほど思った3つのこと

まだマニュアルとしては途中までしか翻訳出来ていないのですが、それでも為になった部分も幾つかありました。その中から3つ紹介します。

(1)ノズル径(Nozzle Diameter)の設定値

Slic3r-japanese-manual1まず一つ目はノズル径の値の設定方法。ノズル径は測らなくても多分分かると思います。でも、例えば穴径0.4mmのノズルを買っても、実際にその大きさの穴が正確にあいているかは分かりませんね。そしてFDM方式(熱溶解積層法)のようにフィラメントをノズルから押し出す方式だと、押し出されたフィラメントがノズル径よりも大きくなるダイ膨張という現象が起こります。そこで、ゆっくりとノズルからフィラメントを押し出して、出てきたフィラメントの径を測定してその値を設定することで、より正確なプリントが出来るということです。
購入したフィラメントの径を測定して設定するように、ノズル径もきちんと測定して設定したほうが良いのですね。

ココに書いてあります:「最初のプリント」→「設定ウィザード」→「3.ノズル径(Nozzle Diameter)」

(2)重要な第1層目

Slic3r-japanese-manual2二番目は第1層目のプリントがいかに重要かを説明しているページ。具体的にどう設定した方が良いということでは無くて、第1層目のプリントがどんだけ重要であるかを説明しています。なぜ第一層目が重要なのかとか、第1層目の温度はより高く、速度はより遅くするのは何故かということなど、出来れば3Dプリントを始める前に読んで置いたほうが良かった内容ばかりです。

ココに書いてあります:「最初のプリント」→「重要な第1層目」

(3)太さのある押し出し幅

Slic3r-japanese-manual3これは(2)の「重要な第1層目」の中にあるのですが、訳して読んでみてなるほどと思いました。Slic3rでは、デフォルトで第1層目の押し出し幅は200%になっています。(Slic3rの「Print Settings」→「Extrusion width」の中に「First layer」の数値) この数値自体を変更する必要は無いのだけど、問題は1層目のレイヤー高さ。「1層目のレイヤー高さ」に「押し出し幅」を掛けた値を「ノズル径」よりも大きくしたほうが良いと言うこと。
具体的に書くと、もし押し出し幅を200%として、0.4mmのノズルを使っているならば、1層目のレイヤー高さは0.2mm以上が良いということになります。何故ならば、この場合0.2mm以下のレイヤー高さだと、実際の押し出し幅がノズル径よりも小さくなってしまい、結局はベッドにフィラメントがきちんと付着しなくなってしまうからです。これを読んでから僕は一層目以外のレイヤー高さが幾つであっても1層目のレイヤー高さを0.3mm(ノズル径0.4mm)にしていて、1層目でのプリントミスはほとんど無くなりました。

ココに書いてあります:「最初のプリント」→「重要な第1層目」→「太さのある押し出し幅」

翻訳してみて考えたこと

まだ途中段階までしか日本語訳が出来ていない「Slic3r日本語マニュアル」だけど、ここまで訳して読んで見ると、これは3Dプリンターを自作してすぐに読んだ方が良かったなと何度も思いました。訳したマニュアルの前半は、最初のプリントをするまでの事が書かれているし、最低限知っていた方が良いことばかりです。もしこれから3Dプリントを始める人や、Slic3rを使っているけどマニュアルを読んでいない人は、是非とも読んで欲しいと思いますし、プリントミスが減ると思います。

お願い

英語力の無さから翻訳するのに大変時間がかかっていますが、Google翻訳では無く出来るかぎり意味が分かる様に訳しているつもりです。それでも自分の訳を読む度に間違いを見つけたり、意味が分からない部分もあります。
もし間違いや意味が分からない部分がありましたらコメントをください。また英語の原文と照らし合わせて見たりもしてみてください。単なる質問でも良いですので、お気軽にどうぞ。英語で言えば「Feel Free」です。
原文のマニュアルが作成されてからSlic3rは幾度もバージョンアップしていますので、本文や画像と現状のSlic3rが食い違っている部分がありますが、ご了承ください。
翻訳していない残りの部分の日本語マニュアルもこれから作成して行きますので、今しばらくお待ちください。2ヶ月くらいはかかるかと…。

↓「Slic3r日本語マニュアル」はこちら。
Slic3r-japanese-manuals・Slic3r日本語マニュアル

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Categories: その他 / Tags: slic3r

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Comments

  1. akira2 says

    2015年3月6日 at 1:06 PM

    すばらしい!単なる日本語版ではない!

    返信
    • AKIRAAKIRA says

      2015年3月7日 at 2:35 AM

      akira2さん。
      コメントありがとうございます。
      また、Slic3r日本語マニュアルを評価して頂きありがとうございます。
      残りの翻訳も頑張ります。
      あっ、同じ名前ですね!

      返信

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Slic3r日本語マニュアル

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