フィラメントがきちんと出なく上手くプリントアウト出来ないのでホットエンドを分解して掃除しました。案の定、中はフィラメントがこげたり中で詰まっていたりしました。
J-headホットエンドは3.0mmフィラメント用?
このj-headのホットエンドはeBayで中国から買ったもので、1.75mm径と3.0mm径の両方のフィラメントが使えるって書いてあったのだけど、PEEKバレルの内径は4mm、ヒートブロックの内径は3.5mmなので、3.0mm径のフィラメント用じゃないかなと思います。1.75mm径のフィラメントでも理論的には使えないこともないんだけど。そこで調べてみたらRepRapのWikiにJ-head Hotendを1.75mmのフィラメント用にする方法が書いてありました。
RepRapWiki J head nozzle 中段より下の方の1.75mm Conversionの部分
1.75mmフィラメント用への改造方法
PEEKバレル
PEEKバレルの4mmの穴には外径4mm、内径2mmのテフロン(PTFE)チューブを挿入しています。古いテフロンチューブを取り除き、4mmのドリルを軽く通して穴の内側をキレイにしておきます。そこに寸法を測って切った新しいテフロンチューブを入れます。フィラメントを通しやすくするためテフロンチューブの入り口部分の内側はテーパーを取っておきます。
ヒートブロック
そしてヒートブロックの3.5mmの穴には外径4mm、内径2mmのアルミパイプを切って挿入しています。コチラも3.5mmのドリルで中をキレイにして屑が残らないようにします。アルミパイプはそのままでは太すぎて入らないので、せっせとヤスリで削り、ヒートブロックの穴に通してみて奥まで入るか試しながら徐々に太さを調節していき、ちょうどの太さになるまで削ります。
せっかくヒートブロックを分解したのでここで一度ヒートブロックに通電して温めてノズルの中もキレイにします。ノズルは0.4mm径なので僕はシャープペンシルの消しゴムに付いている細い針金を使ってキレイにしています。単なる細い針金なのでどれだけキレイになっているかは分からないけど、一応穴を除くと光が見えるようにはなりました。 最後にノズル側は外側のテーパーを取り、バレル側は内側のテーパーを取っておきます。
PEEKバレルとヒートブロックの組立
ヒートブロックとPEEKバレルをねじ込んだ時にアルミパイプとテフロンチューブが密着するようにアルミパイプはちょっと長めにしておきました。前回はどうやらここの密着具合が悪くて溶けたフィラメントが漏れていたようです。それが焦げて詰まりの原因になっていたんじゃないかと思っています。
新しいテフロンチューブとアルミパイプをそれぞれ入れて、ヒートブロックとPEEKバレルを付けて完成です。この際なのでヒートブロックもピカピカにしました。
テストプリントしてみる
試しに、ThingiverseにあるStretchy Braceletをプリントしてみましたが、キレイにしたホットエンドはなかなか快調です。
このブレスレットは厚さが一周分(ノズルの幅)しか無く、ホットエンドを掃除する前にプリントした時は途中でフィラメントが途切れたりして横から見ると穴があちらこちらにポツポツと空いている状態だったんです。でも掃除をしたらキレイにプリント出来ました。
自作の3dプリンター自体もそうですが、ホットエンドもきちんとメンテナンスしないといけないですね。特にホットエンドは200度以上の高温になるので定期的に掃除が欠かせないという訳です。ただ1.75mmのフィラメントを使うのであれば1.75mm専用のホットエンドを使った方がいいですね。新しいホットエンドを探してみるかな。
Stretchy Bracelet – thingiverse
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