先日買ったJ-head hotend metal versuion。ホットエンドのバレルをきちんと冷却するファンと、プリントした部分を冷やすファンを設置したかったのでJ-head hotend metal version用の新しいXキャリッジをCADで作ってプリントすることにしました。
・新しく買ったJ-head hotend metal versionを使ってみる – ファンは必要
・J-head hotend metal version 新しいホットエンドを買いました
OpenSCADでモデルを制作
新しいXキャリッジはフリーソフトのOpenSCADで作りました。いきなり3次元のCADで作り始めるのは難しいので、こちらもフリーソフトのJwwCADでまず2次元で書いてそれを元にOpenSCADで3次元にしました。
2つのパーツに分けて制作→プリント
パーツは2つに分けて作りました。
リニアベアリングを取り付けるプレート部分と、ホットエンドのバレル部分を冷やすファンとプリントした部分を冷やす2つのファンを取り付ける部分です。
プレート部分
4つのリニアベアリングを固定するプレート部分。お手軽な結束バンドでベアリングを留める方法です。ベアリングの大きさのくぼみがあるので結束バンドで留めれば左右にずれることはありません。
2本ある8mmリニアシャフトの間隔は50mmでその隙間は34mmしかなく、そこに直径25mmのホットエンドとそれを冷やす厚さ10mmの30mm角ファンを収める為に、ホットエンドの中心を5mm前側に移動しました。
ファン部分
3つの30mm角ファンを取り付ける部分。中心のファンの風がホットエンドのバレルを後ろから前に流れるように囲いを作り、その左右にプリントした部分を冷やすファンを15度内側に倒して取付けられるようにしています。30mmファンは秋月電子でかった100円のファンです。
左右のファンにはノズルを付ける方が良いと思ったのですが、上手い形が出来なかったのでそのままです。
2つのパーツを合体させる
プレート部分とファン部分のパーツを合体させました。なんかこの時点でこんなにファンが本当に必要なんだろうか疑問になってきましたが、とりあえず進めます。
ファン部分のパーツもなんとかリニアシャフトの間に収まりました。1~2mmは隙間があります。
ホットエンドを取り付ける
最後にホットエンドを取付けました。ファンケースのヒートブロックに近い部分は熱で溶けそうな気もするのだけど、5分間ホットエンドを200度に加熱してもいまのところは何とも無かったので大丈夫そうです。
左右のファンの風がノズルに直接当たるのを避ける為に薄いアルミ板を取付け。無い方が良いのか、ノズルの方に折った方がなどは今後プリントしてみながら様子を見ていきます。ヒートカートリッジから出ているコードをすっかり忘れていたので、急遽アルミ板に穴を開けてそこを通しました。
ホットエンドのノズル側から見るとこんな感じです。赤いコードが邪魔だな。ヒートブロックを右に90度回転させればコードが邪魔になることはないのだけど、今度はヒートブロックがファンの邪魔になっちゃうんだよな。
30mm角ファンの結線をしていないので、今日はここまで。
[data]XキャリッジのSTLファイル等を公開しました(2015年2月2日)
このページで紹介したXキャリッジのSTLファイルを下記にアップロードしましたので、ご自由にダウンロードして使ってください。Thingiverseで公開しようかとも思ったのだけど、完成度が低いのでこのホームページ内での公開にしました。
一応、今現在(2015年2月2日)でも使用していて、特に問題はありません。ただもうちょっと改良したいとは思っていますが。
・x-carriage.stl
x-carriage.stl.zip(36KB)
・Fan_case.stl
fan_case.stl.zip(24KB)
・metal-hotend.stl
metal-hotend.stl.zip(35KB)
・x-carriage.dxf
x-carriage.dxf.zip(4KB)
※上記のデータは良識の範囲内で使ってください。ただし責任は持ちませんのであしからず。またその他に欲しいファイル・データ形式がありましたらコメントしてくださいね。
jyoshu_tomato says
2015年1月27日 at 3:28 AMはじめまして、上州トマトと申します。目から鱗…のアイデアですね。
現在、450mm角の自作3Dプリンターを企画中で、いろいろとWebを参考にさせて頂いてます。
smartDIYs Shopさんの「J-Headノズル 0.4mm ボーデンタイプ」とかいうのを利用したいといろいろ調べてたら、”ドンぴしゃ”のご貴殿のこのページにたどり着きました。
画像を見させて頂き、とても素晴らしいと感じました。
寸法を調べたいのですが、DXFもSTL,STPファイルも探せずに資料作りに困ってました。
この「J-head hotend metal version用のXキャリッジを作る」のデータは、公開しておりませんか?
また、出来れば、J-Headノズルとホットエンドのバレルを固定する冷却ファン部分だけでも有償で領布
して、分けて頂けないかとまで思ったものですから、コメントしてみました。
そしてまた。プリントの結果は従来のものと比較して、どうなのかとか、もう少しこまごまとお聞かせ
願えないかなんて、厚かましくも考えておりました。益々のご活躍を期待しております。
では….。
AKIRA says
2015年1月27日 at 2:17 PM上州トマトさん。コメントありがとうございます。
私のデータでよければ喜んで公開しますよ。Reprapの精神に基づいて、もちろん無償でお譲りします。今ちょっとバタバタしているので後ほどデータを準備しますのでお待ちください。2次元のDXFデータとOpenSCADで作った3次元のscadファイル、それをSTLで出力したSTLファイルがあります。
オールメタルのJ-headノズルは実際に測って見たのですがE3Dのホットエンドとほぼ同じでした。こちらは検索すると図面が幾つか出てきます。
プリントの結果は概ね良好です。プリントの失敗やフィラメントが詰まることが少なくなっていると思います。それでもミスが0になった訳ではないですが。
3Dプリンターに関して大した知識も無いですが、質問というか聞きたいことがありましたら、気兼ねなくなんでも聞いてください。メールアドレスを書いておきますのでそちらでも結構ですよ。
メールアドレス:akira☆3dp0.com (★を半角の@に変えてください)
jyoshu_tomato says
2015年1月28日 at 3:42 AMAKIRA 様へ
上州トマトと申します。今の業務の関係で、書き込みがいつもこんな時間でして….。
家内には、私のような人間の事を『日暮れの化け物(でも、本当は深夜でして…)(笑)』
なんて、家ではディスられております。
しかし、Webは閲覧するもの…そして、早々のご返事、大変深謝申し上げます。
『百聞は…』なんとやらで、私のような空想思案中人間にとって、一番の妙薬は、ヤッパリ
先人達の体験談...と 現物を(画像を)この目で凝視する事ですかね。
今日は、これから寝るのですが、ノズルが夢に出そうでして….(それって、ちょっとコワィッ!! …ノズルがひとつ…ファンがふたつ….ヒートブロックがみっつ….笑)。
是非、今後、データを公開なさったら、図面としてまずは検討したいと考えております。
ちょっと、楽しみですね。このページをお気に入りに致しました。
また、ご無理を言っているかと思いますが、このご貴殿の開発なさったノズル部分を
取り付け、テストプリントしている動画や、色々な比較などもブログとして頂ければ、
もはや「J-Headノズルとホットエンドとこの手法」では、日本一やもしれませんね。
また、その筋という事で、情報交換(いや、私がお聞きするばかりかもしれませんが)
できたら幸いです。また、ご貴殿も更なるアイデアで改良する余地もおありかもしれ
ませんが、ご多忙のところ、更なる邁進の様子をブログで拝見させて頂きたいと思って
ます。本日は、深夜のご挨拶という事で...有難う御座いました。
AKIRA says
2015年2月2日 at 6:45 PM上州トマトさん。
大変遅くなりましたが、データを公開しましたのでダウンロードして使ってください。このページの本文下の方にあります。ご期待に添えるデータであるか分かりませんがよろしくお願いします。何かありましたらまたコメントください。