過去にプリントしたもの紹介の2回目です。ブログを書く間隔があいてしまったので、その穴埋めなんですけどね。プリントしたのは”ミロのヴィーナス像”です。全長20cmあります。
1回目は「ブッダ -Head of a Buddha- 過去にプリントしたもの(1)」です。
ミロのヴィーナス像 Venus de Milo
コレをプリントしたのは2013年12月です。自作の3dプリンターが出来上がってから2ヶ月後くらいでした。プリンターが出来上がった直後は設定などがよく分からなくてなかなかプリント出来なかったけれど、2ヶ月かかってやっとそこそこプリント出来るようになってきました。
3dプリンターでプリントするのにとても時間がかかる事に衝撃を覚えたことや、プリントに失敗することが多かったので、小さいものしかプリントアウトしてませんでしたが、そろそろ何か大きなものをプリントしてみたくなってこのミロのヴィーナス像を選びました。
縦の写真は使いたくなかったのですがせっかくなので縦にしました。画像が大きくて済みません。
5つのパーツに分けてプリント
データはThingiverseにあった”Venus de Milo”です。
全体を一つのデータになったSTLファイルもあるのですが、PrusaMendel i2は高さ15cm位までしかプリント出来ないので5つのパーツに分けてプリントしました。写真をよく見ると分かるのですが横に筋が入っているところでパーツが分かれています。もちろん分かれているSTLファイルもThingiverseにあります。
5つのパーツに分かれているのでサポートが無くてもきちんとプリント出来るようになっています。肩から腰の部分パーツは逆さまになっていたり、首と頭が分かれているのです。
もともとのデータは高さが50cmもあるので、スケールを40%にして0.2mmのレイヤー高でプリントしました。失敗して何度かプリントし直したりもしましたが一週間位かけて完成させました。5つのパーツをボンドでくっつけると高さが20cm位あります。縦に何本か筋が入っているは、半透明のフィラメントを使っていたために中のインフィルが透けてしまっているものです。
元データはルーブル美術館で3Dスキャン
ThingiverseのVenus de Miloの説明によると、元データはルーブル美術館の許可を得て実際のミロのヴィーナスを3Dスキャナーでスキャンしたらしいです。僕の英語能力ではそう書いてあると思うのですが。
こういうのいいですよね。実際にミロのヴィーナスを見るのは大変だけど、こうやってデータになっていれば3dプリンターがあればどこででもプリント出来てしまうのだから。ただデータが重いのでスライスするのにとても時間がかかりますがね。
2014年6月23日にデータをアップデートしたみたいです。
また、このミロのヴィーナスのスキャンしたCosmo Wenman氏による、3Dプリンターと3Dスキャナーを美術館やデザイン管理者がどのように取り入れるべきかというプレゼンテーションもあるので、興味がある人は見てみてください。
・3D Printing, 3D Capture, and Opportunities for Design Custodians.
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