Thingiverseで最近人気の”The T-Rex Skull”(ティラノザウルスの頭蓋骨)をプリントしてみました。プリントしてみたいとずっと思っていたのだけど、歯が細かったり穴とか開いていて難しそうだなと思ってなかなか手が出せなかったけど挑戦してみました。
小学校高学年用の教材
Thingiverseにあるこのティラノザウルスの頭蓋骨は、MakerBot Academyが小学校高学年の授業に使えるようにと提供したものなんですね。子供たちが実際に見たり触ったりして学びましょうって事みたいです。
このティラノザウルスのページにあるInstructionを見ると、カリキュラムがちゃんと載っていて、1時間目には何をして、二時間目には何をしてって書いてあるんです。英語なので内容は確認してませんけど。
まあ、それは置いといて、早速データをダウンロードしてプリントしてみました。
・The T-Rex Skull – Thingiverse
ティラノザウルスの顎骨
ティラノザウルスの頭蓋骨は2つのパーツに分かれています。まずは顎骨(下顎骨)をプリントしました。スケールは60%、速度は40mm/s、Infillは20%です。今回はサポートも使ってみました。
今までサポートを使ったことが無かったのだけど、どんな風になるのかと思ってたら、結構ピンポイントなんですね。サポートの設定にも因るのだと思いますが、もっと全体的にサポートがあった方が安定するような気がするな。歯の部分は細かいけど、まあなんとかプリント出来てる。0.2mmのレイヤーで1時間10分かかりました。
ティラノザウルスの頭蓋骨の上部分
次は頭蓋骨の上部分。複数の骨が集まっているらしくそれらを総称して何て呼ぶのか分かりません。こちらもスケールを60%、速度40mm/s、Infill20%でプリントしました。 う~ん、こちらは余り上手くプリント出来ませんでした。途中でX方向に層がずれてしまってますね。サポートが細すぎて途中で倒れてしまったのもあるし、プリントミスで横の筋も幾つか出来てしまいました。こちらの歯も、角度的にギリギリといったところです。
0.2mmのレイヤーで2時間50分かかりもう一度プリントするのは大変なので、ずれた所はカッターで修正します。
最後に上と下のパーツを合体
2つのパーツがプリント出来たので、あとはそれらを合体させるだけです。顎の付け根の所に引っ掛ける部分があって下顎の方が上に比べて若干広くなっているので、ちょっと押して嵌め込めばピッタリ合います。ああ、合体させる前に、層がズレたりした所はカッターで削りました。歯も修正しようとしたけど折れそうなので止めました。
ダウンロードしたデータに台座と支える棒もあるのできちんと飾りたい場合はプリントしてください。
幾つか改良点も見つかる
改良点というよりも、直せたらいいなと言った方がいい点なんですが。
やっぱり細かい部分がどうしても上手くプリント出来ないですね。どうしたらいいんだろう?ノズルの先端めがけてファンを吹いて冷却するか、エクストルーダーのリトラクトを大きくするかな。
それと、一定間隔で付く横の筋。これは何でだろうとずっと思っていたんだけど、筋の間隔を測ってみたら1.25mmなんですよね。そうです、Z軸にM8の寸切りボルトを使っていて、そのネジのピッチが1.25mmなんです。僕のPrusa Mendel i2は横方向に対して弱い構造なので、きっとZ軸がずれていて、一回転するうちに微妙に動いているんだろうと思います。あとはモーターと寸切りボルトをつなぐパーツが良くないか。これはカップリングに変更したいです。
最後は、プリント後の修正の方法。PLAは堅いからヤスリで削っても綺麗に仕上がらず、ボロボロになっちゃうんですよね。その後ドライヤーで温めてみたり、ライターで炙ってみたり、電子レンジでチンして溶かそうとしてみたりもしたんだけど、あまりいい方法は無いです。PLAを溶かす溶剤って無いんですかね。
おまけ。
Thingiverseには、ティラノザウルスの頭蓋骨しかないけれど、もし全体をプリントしたいなら、MakerBot Digital Storeでティラノザウルス全体のデータが売っています。値段は15ドル弱、79個のパーツに分かれていてスケールは1/20です。MakerBotのReplicator 2でプリント出来るって書いてあるので、100%でプリントするなら普通のヒートベッドではちょっと小さいかもしれません。
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