クラウドファンディングのINDIEGOGOでPETのフィラメントの出資を募っているを見つけたので、買って出資してみました。
何かと話題のクラウドファンディング。新しいタイプの3Dプリンターや低価格の3Dプリンターなんかも良く出てたりするんだけど、なかなか手が出ないんですよね。市販されるよりも安く入手出来るとか、誰よりも早く手にすることが出来るなどのメリットはあるけど、やっぱりこれはあくまで出資だから手に入らないというリスクが当然あるし、スペックとか実際の使い勝手なんかが分からないっていうこともあると思います。そんなことでクラウドファンディングはいつも見るだけだったのだけど、お手頃で面白そうなのを見つけたので出資してみました。
クラウドファンディング
クラウドファンディングはKICKSTARTERが有名だけど、今回はKICKSTARTERに規模は劣るもののそこそこ有名なINDIEGOGOです。
そこの8月6日から始まった「LOW COST PET FILAMENT FOR 3D PRINTING」というもの。
・LOW COST PET FILAMENT FOR 3D PRINTING – INDIEGOGO
低コストのフィラメントを実現するために、いろいろなものに使われていて単価の安いPET(ポリエチレンテレフタレート)を原材料に使用するプロジェクトです。電気代が世界的にも安いベネズエラの人が立ち上げて、9月20日までに10,000ドル(約100万円)の出資を募っています。
出資金額は、1kgのPETフィラメントが送料込みで15ドルからです。FedexかEMSで今年の11月に送ってくれるそうです。
PETのフィラメント
このファンディングのページにPETのフィラメントの特徴が書いてあります。
- PETを3Dプリンターで使う場合、PLAやABSと似たような特性がある。
- ホットエンドの温度は230℃で使用
- PLAと同じように90mm/sまでのスピードでプリント出来る
- 明るい色でガラスのような透明さ
- 1kg当り5ドルの価格(送料含まず)
- 新品のPETペレットを使い品質は保証
- Makerbot、Reprap、PrintrBotなどあらゆる3Dプリンターで使える
と良いことしか書いていない印象も受けたのでほかもちょっと調べてみました。
調べてみると、もうすでにPETのフィラメントって売ってるんですね。
MAKER GEEKS.comでは1.75mm径のPET 3D Filamentが、0.5kgで79.55ドルで売っています。
・PET 3D Printer Filament – 1.75mm – MAKER GEEKS.com
だいぶ高いような気がするけど、特別なPETフィラメントなのでしょうか?説明には「ポリエチレンテレフタレートとして知られているPETは、色がなく透明な材料。硬くとても軽い。とても強く、耐衝撃性がある。」と書かれています。
PET (also known as PolyEthylene Terephthalate) in its original state is a colourless and crystal clear material. PET is a fairly stiff and very lightweight material, which is very strong and impact-resistant.
そして気になるのがプリント時の臭いというか毒性。
PETボトルリサイクル推進協議会のホームページにある「PETボトルの基礎知識 PETボトルの安全性」というところに書いてありました。
・PETボトルの基礎知識 – PETボトルリサイクル推進協議会
- PETボトルは燃やしても有害物質を発生しない。
- PETボトルの素材となるPET(ポリエチレンテレフタレート)を構成する元素は炭素・酸素・水素だけでダイオキシン類の発生の原因となる塩素を含んでいない。
ダイオキシン類の有害物質は発生しないということだけど、PETのフィラメントでプリントしている時にくさい臭いがすると書いている人がいました。
出資はしてみたけど…。
今回がクラウドファンディング初挑戦ですでにお金を払って出資をしたのですが、どうもこのプロジェクトはあまり人気が無いみたいです。他のプロジェクトなんかを見てみると、人気があるのは出資の募集を開始したとたんに目標金額をすぐ達成しているし、逆に人気が無いのはほとんど出資が集まらずに終わってしまいプロジェクト自体が頓挫しているのもたくさんあるようです。
もしこのブログを見て自分も出資してみようと思ったならば、クラウドファンディングにはリスクが付きものだということを理解して自己責任でお願いいたします。そしてこのPETフィラメントのプロジェクトは人気が無さそうなのではっきり言ってお勧めしません。
ちょっと長くなったので、実際にINDIEGOGOでの出資の方法は次回に書きます。
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